野菜は食物繊維が多く、いくら食べても太ることはないと思っていませんか?草食性動物であるウシは草だけ食べて太るように、実は、雑食性の人も野菜で太ることが分かってきています。
以前のカロリー表では、野菜のカロリーはゼロだったが、現在は数値がついている。たとえば、
ごぼう 58 kcal
パセリ 44 kcal
ブロッコリー 27 kcal
キャベツ 23 kcal
ほうれん草 25 kcal
アスパラガス(グリーン) 24 kcal
トマト 19 kcal
サニーレタス 16 kcal
きゅうり 14 kcal
そういえば、どの食べ物の袋にも成分表が付いているが、その中で「炭水化物」というのは、「糖質」と「食物繊維」の合算のカロリーで書かれている。
ウシが草を食べて栄養になるのは、胃や腸内の細菌が細胞壁を溶かして、ブドウ糖にすることができるため。同じように人の腸内細菌も野菜の食物繊維(細胞壁成分)を溶かして、ブドウ糖に変える。
というわけで、野菜も過度に食べると、しっかりカロリーをとってしまう。
実は、もっとカロリーが高い野菜もある。「根菜類」で、ジャガイモ・サトイモ・レンコン・ゴボウ・サツマイモ・ヤマイモなど。これらは、デンプンを多く含むので、カロリーは高い。
食物繊維の中には難容性の繊維も多く含まれるので、便秘などには有効だが、食物繊維の摂取は一日20gが適当量といわれている。
過剰に摂取すると、下痢を引き起こす。また、食物繊維には、カルシウム、亜鉛、鉄などを吸着する性質があるので、ミネラル不足になることがある。特に、幼児や成長期の子供、高齢者は注意が必要。
野菜ジュース、食物繊維入りの飲料やサプリは食物繊維を簡単にとれそうだが、これらは過剰摂取する可能性があるので、できれば食事で野菜をとるのにこしたことはない。
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