2015年11月29日日曜日

心筋梗塞のリスクを知る:アキレス健をみれば分かる

先日、俳優の阿藤快さんが急死した。他にはない雰囲気を持った役者さんだったのに残念。大動脈破裂胸腔内出血による急死だった。

大動脈破裂胸腔内出血は、心臓から出て胸部に向かう大動脈が動脈硬化(血管が詰まって)で血管がコブのようにふくらんだ状態になる大動脈瘤を作り、これが破裂して胸腔内で出血する病気。大きく破裂してしまえば、助かる可能性は低い。

同じような動脈硬化が心臓の筋肉細胞に酸素や栄養を供給している冠動脈血管で起これば、心筋梗塞になる。

三大疾病と呼ばれる「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」のうち、後者2つは血管が詰まる病気。血管が詰まるのは、コレステロールなどが血管内壁に付くため。

全身の動脈硬化の状態を見分ける簡単な方法は、アキレス健の厚さをみれば分かる。アキレス腱は負荷がかかりやすいので傷つきやすく、この傷に血中のコレステロールがたまりやすい。血中のコレステロールが高い人は、アキレスケンが分厚くなる。2cm越えるようであれば、リスク大。病院に即刻行く方がよい。

動脈硬化で血行が悪くなり、毛細血管の細部に栄養が届きにくくなると耳の脂肪部分が縮んでしわになる。耳たぶにしわがある人もリスク大。

他にも、目頭にできる黄色いしこり(眼瞼黄色腫)も指標になる。レオナルド・ダヴィンチの「モナ・リザ」には、左の目頭に黄色いしこりがあり、動脈硬化のリスクが高い状態にあったと考えられている。

モナリザ


広島ブログ