2015年11月6日金曜日

この映画おススメ「セデック・バレ」

台湾に行った時に、たまたまTVでやっていた映画で、コレは◎と思って、日本に帰ってからビデオを借りて再度見直した。これが予想外の大作だった。

「セデック・バレ」 (原題:賽德克·巴萊 /Seediq Bale)は、「真の人」という意味で、2011年の台湾映画。台湾映画史上最高額の制作費の大作で、全2部作、第1部は143分、第2部は131分。

監督はウェイ・ダーション。ミッション・インポッシブル2 やレッドクリフの ジョン・ウーが制作についている。

台湾の原住民の1つセデック族は、狩猟で生計を立てていて、一族の男は他部族の首狩りをやって一人前になり「セデック・バレ(真の人)」になれる。日清戦争後、台湾に進駐してきた日本軍と戦うことになった。

映画では、日本人は完全に敵になっているので、日本人の私が見ていても、セデック族を応援してみている。日本の軍が結局勝って、軍曹が「セデック族こそ大和魂を持っている」と敵に塩を送るセリフでホっと安心する。

2部作合計4時間半はなかなか圧巻。台湾の原住民にとってみれば、日本は明らかに侵入者だったのはまちがいない。

現在の台湾は、親日の国ではあるが、決して両手を上げてということではない。台湾に行ったとき、抗日のポスターも時々見かけた。

確かに日本が占拠した時代にインフラ整備などの貢献もしてきたが、一方で力で彼らを押さえつけた時代もあった。

セデック族でありながら、日本人の警察になる人、日本人と結婚した人たちの葛藤も深く描かれていて、おススメの映画です。


セデック・バレ


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