2015年12月19日土曜日

人ごとでない突発性難聴 発症から3週間が勝負

突発性難聴は何の予兆もなく、ある日突然、片耳だけが聞こえなくなる症状。歌手の浜崎あゆみさんが発症を公表したことでも有名。発症は年間4万人で、50~60歳が一番多いが、年齢に関係なく発症する。私の亡くなった母親も若くして突発性難聴になっている。

突発性難聴は何の予兆もなく、ある日突然、片耳だけが聞こえなくなる症状を指す。時にはめまいを伴う。発症に男女差はない。母の場合、耳鳴りを伴っていて、常に雑音が聞こえている状態だった。

原因は不明で、糖尿病や高脂血症、ストレスや睡眠不足との関係が考えられている。内耳へのウイルス感染説もあるが決定的な理由は不明。完治は4割で、発症から3週間が勝負と言われている。難聴に気づいたら、できるだけ早く治療を開始することが大事。

治療法は確立されていないが、安静のために入院し、副腎皮質ホルモンを投与するのが一般的な治療法だ。循環改善薬やビタミン剤も使用することが多い。

内耳には蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる器官があり、蝸牛中に音を感じる有毛細胞がいる。中耳を伝わった音は蝸牛を振動させて有毛細胞を刺激する。これが聴神経を通じて脳に達する。突発性や老人性の難聴はこの有毛細胞の障害による「感音難聴」。

よくヘッドホンで、まわりの人に聞こえるほどの音で音楽を聞いている人がいるが、そのような高い音を聞き続けるのは有毛細胞に負担を与える。

ちょうど目を使いすぎると、ボヤーとしてくるのと同じように、聴覚も長く音を聞き続けたりするのはよくない。特に細胞にとって限界となる高い周波数の音を聞き続けないことが大事。

調べてみたら、細胞を疲れさせる高周波数の音を除いてくれて、会話する相手の人の声は聞こえるというような特殊な耳栓もあるようだ(↓)。口にマスク、目にメガネをかけるように耳もいたわらないといけないのかもしれない。








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