2015年12月16日水曜日

山口駅弁「ふく寿司」残り、「かしわめし」「あなご飯」消えた

山口の駅弁といえば、「かしわめし」「あなご飯」「ふく寿司」。県内で唯一、駅弁を製造販売していた山口市小郡の小郡駅弁当(株)が今年4月末で弁当事業から撤退した。

新幹線であっという間に目的地に着いてしまうので、また安いコンビニ弁当も多種あるので、競争に勝てなかったのかもしれない。

この会社は、明治43年 「かしべ」として創業しているので、105年の歴史がある。小郡駅で「かしわめし」弁当を発売してきた。他にも、山口線のシンボル「SLやまぐち号」にちなんだ「SL弁当」というのもあった。

2010年に、小郡駅弁当(株)は下関駅弁当(株)、徳山駅弁当(株)の2社を合併吸収して、県内唯一の駅弁会社になった。下関駅弁当(株)は「ふく寿司」、徳山駅弁当(株)は「あなご飯」という名物駅弁があり、それらも引き継がれてきていた。

その小郡駅弁当(株)が弁当事業から撤退し、今後は県内8駅でうどん店の経営を続けるという。ということで、山口県の駅弁が消えることになった。

しかし、幸いにして、広島県の広島駅弁当(株)が「ふく寿司」と「SL弁当」について、パッケージもそのままに引き続いて発売することになった。山口の味、山口の駅弁文化が継承された形だ。

ふく寿司は、酢じめした「フグ」と錦糸卵などが酢飯にのっていて、なかなか他では味わえないので、機会があればぜひどうぞ。

さらになんとか、「かしわめし」「あなご飯」も復刻してくれないかしら。北九州、広島に同じものがあるので、ちょっとムリか?


かしわめし


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