2015年12月12日土曜日

焼き肉の「カルビ」と、かっぱえびせんの「カルビー」

焼き肉の「カルビ」も、かっぱえびせんの「カルビー」も日本語ぽくない。同じ語源かどうか、ご存知でしょうか?

まず、焼き肉の「カルビ」は、朝鮮語で肋骨(あばら)を意味する。韓国料理では、さらに骨の周辺についている肉もさす。韓国焼肉店に行くと、牛ばら肉のことがカルビ。

豚のカルビは、テジガルビ。韓国の庶民は牛より、豚の焼肉の方がポピュラーだ。韓国で安くて美味しい焼肉を食べたければ、豚を選ぶべし。

鶏肉でもカルビがあって、野菜やトックといっしょにピリ辛のソースで炒めたものがタッカルビ。

さて、かっぱえびせんの「カルビー」ですが、焼き肉の「カルビ」とは関係ありませんでした。カルビー株式会社はもともと広島県の松尾糧食工業株式会社が前身。最初の商品は「カルビーキャラメル」と、なんとキャラメルで「カルビー」という名前を最初から使っている。

1964年に発売された「かっぱえびせん」がヒット商品となり、カルビーの名が知られるようになった。仮面ライダーやプロ野球のカード付きスナック菓子、ポテトチップとヒット商品は多い。現在ポテトチップのシェアは驚きの70%。

「カルビー」の名前は、当時の日本人に不足していたカルシウムの「カル」と、ビタミンB1の「ビー」を組み合わせた造語。

というわけで、「カルビ」と「カルビー」の間には何も関係がありませんでした。お粗末でした。

カルビとカルビー



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