2016年3月16日水曜日

AIの進化によって10年後に無くなる職業 

AIというのは、人工知能(Artificial Intelligence)のことで、自ら学習して答えを導くことができる電子知能。

15日、囲碁の世界チャンピオンが米グーグル社傘下企業が開発した囲碁の人工知能「アルファ碁」と5番勝負をし、AIが4勝1敗で勝ったニュースはかなり衝撃的。すでに、チェス、将棋でAIがチャンピオンを越えているが、囲碁はまだ10年はかかると言われていた。

AIがこれからどんどん賢くなって、これまで人間しかできないと思われていた仕事がAIによってできることで、これから多くの職業が無くなると考えられている。

AIではないが、技術革新でこれまでも、無くなっていった仕事がある。身近なものでは、スーパーのレジはレジスターを扱う専門の能力を必要としたが、今はアルバイトの学生でもピッとやればレジ係りができるようになった。

ところが、AIが発達すれば、買い物かごの中を一瞬で計算できるようになるので、レジ係そのものがいらなくなる。買い物かごに買いたいものを入れて、そのまま店を出るだけで、代金が銀行から支払われることになる。

実証実験中のドローンで宅配ができるようになれば、宅配で働く多くの人は職を失うことになる。タクシーも自動運転の車が完全に実用化されれば、運転手が必要なくなる。

日本の職業のうち、50%が機械で代替可能になると言われている。中国だと、77%も職が失われるという。

オックスフォード大学から10年以内に無くなる職業702業種が報告されている。主なものをあげると、
スポーツの審判、
バーテンダー、
レストランの案内役、
集金人、
郵便配達人、
義歯製作技術者、
造園作業員、
ガソリンスタンド、
塗装工、
ネイリスト、
動物のブリーダー、
不動産屋、
銀行員、
カジノのディーラー、
ホテルの受付、
レジ係、
簿記・会計・監査の事務員、
苦情の処理担当者、などなど。ただし、これは、アメリカでの予測で、日本ではもう少し遅れるかもしれない。

ところで、囲碁チャンピオンが5回のうち1度だけ人工知能「アルファ碁」に勝った。定石にない手を使ったからだ。AIに蓄えられたあらゆる過去の碁対決の棋譜になかったため、戸惑った結果らしい。新しい発想を生み出す上ではまだ人は上だということで、ちょっとだけ安心した。


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