2016年3月28日月曜日

書けなくなったボールペンを復活させるコツ

ボールペンが突然書けなくなって、なかを開けてみるとまだインクは残ってるのにと、くやしい思いをすることは多々ある。特に100円ショップで買った中国製のボールペンは、イケません。

書けなくなったボールペンを復活させるコツをご紹介。

その前に、ボールペンが書ける構造を復習。

ボールペンを分解すると、本体の中から金属の先端に長いチューブがついたものが出てくる。インクはチューブ内に入っている。このインクを出す構造を、ボールペンの芯とか「リフィル」と呼んでいる。

先端に、直径0.7 mmの金属の球が「受座」にはめ込まれていて、このボールが紙面で回転することにより、チューブ内のインクがペン先表面に送られて、線を書くことができる。

まだインクは残ってるのに、ボールペンが書けなくなくなる理由は2つ。

1つめは、先端の構造はかなり精密なので、床などに落としてペン先を傷めると、金属球と受座との関係や、金属球そのものの変形が起こり、インクの出が悪くなる。

2つめは、インクが受座と金属球のすきまに詰まって固まったり、空気が入ってインクが出ない状態になっている場合。

1の場合、落とした後などに起こるので、理由がはっきりして気がつくはず。多くは2の場合が多い。

さて、それではどのように復活させるか?トライする順番で説明します。

  1. 誰でもがやることですが、インクが出るまで紙にしばらく書き続ける。これは、固まっているインクを除いて、金属球がスムースに回転するようにするのが目的。この時、イライラして、力を加えすぎないこと。先端の構造は繊細!
  2. 油性のインクの場合(ふつうのボールペンは油性)、消毒用アルコールもしくは、除光液(プロピレングリコール類含有のもの)をティッシュに染み込ませ、ボールペンの先端をグリグリして、固まっているインクを除く。(水性のインクの場合は、水をティッシュに染み込ませて同じことを行なう。)
  3. 先端にインクが行くように何度も振る。(詰まっていた空気を除く)
  4. 輪ゴムの輪の中にボールペンの芯を入れ、輪ゴムの両端を持ってねじり、解放すると遠心力でインクがより先端に移動する。
  5. 50度のお湯に浸けるかドライヤーで温める。固まっているインクを柔らかくすることが目的。ネットにライターで少しあぶるというのもあったが、経験的にはほとんどうまくいかない。
  6. ビニール電線から細い銅線を取り出し、お尻から入れてインクを先端まで動かす。
上のすべてをやっても効果なければ、残念ですが諦めましょう。本体が高級な場合、他の余っている安いボールペンのリフィルを、ヘッドサイズがあっていれば、再利用することもできます。長さが長ければ、ハサミで適当な長さに切って使えます。文房具店によっては、リフィルだけを売ってくれるお店もあります。

山口ブログ
広島ブログ



広島ブログ