書けなくなったボールペンを復活させるコツをご紹介。
その前に、ボールペンが書ける構造を復習。
ボールペンを分解すると、本体の中から金属の先端に長いチューブがついたものが出てくる。インクはチューブ内に入っている。このインクを出す構造を、ボールペンの芯とか「リフィル」と呼んでいる。
先端に、直径0.7 mmの金属の球が「受座」にはめ込まれていて、このボールが紙面で回転することにより、チューブ内のインクがペン先表面に送られて、線を書くことができる。
まだインクは残ってるのに、ボールペンが書けなくなくなる理由は2つ。
1つめは、先端の構造はかなり精密なので、床などに落としてペン先を傷めると、金属球と受座との関係や、金属球そのものの変形が起こり、インクの出が悪くなる。
2つめは、インクが受座と金属球のすきまに詰まって固まったり、空気が入ってインクが出ない状態になっている場合。
1の場合、落とした後などに起こるので、理由がはっきりして気がつくはず。多くは2の場合が多い。
さて、それではどのように復活させるか?トライする順番で説明します。
- 誰でもがやることですが、インクが出るまで紙にしばらく書き続ける。これは、固まっているインクを除いて、金属球がスムースに回転するようにするのが目的。この時、イライラして、力を加えすぎないこと。先端の構造は繊細!
- 油性のインクの場合(ふつうのボールペンは油性)、消毒用アルコールもしくは、除光液(プロピレングリコール類含有のもの)をティッシュに染み込ませ、ボールペンの先端をグリグリして、固まっているインクを除く。(水性のインクの場合は、水をティッシュに染み込ませて同じことを行なう。)
- 先端にインクが行くように何度も振る。(詰まっていた空気を除く)
- 輪ゴムの輪の中にボールペンの芯を入れ、輪ゴムの両端を持ってねじり、解放すると遠心力でインクがより先端に移動する。
- 50度のお湯に浸けるかドライヤーで温める。固まっているインクを柔らかくすることが目的。ネットにライターで少しあぶるというのもあったが、経験的にはほとんどうまくいかない。
- ビニール電線から細い銅線を取り出し、お尻から入れてインクを先端まで動かす。
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