今年の9月から、貨客混載(かきゃくこんさい)が解禁された。
今まで、鉄道や路線バスなどは、旅客が滞在するスペースと貨物を積載するスペースは明確に分離される必要があった。そのため、路線バスに荷物をたくさん積むことができなかった。
もともと、貨客混載に関する規制ができたのは高度成長期で、効率のよい大規模輸送や高頻度輸送を目的としていた。
しかし、時代が変わり、少子化で特に地方の過疎地では路線バスに乗る人が減り、ドライバーの確保も難しい。しかしそのような地域では、車に乗れないお年寄りが多いので路線バスの有無はその地域での死活問題につながる。
今回の法律の規制緩和で、路線バスにクロネコヤマトなどの宅配便の荷物を載せることができるようになった。地方のバス会社にとっても、少ない乗客からの運賃収入に加えて収入が得られるメリットがある。
今回の規制緩和で、同時に貨物自動車(ライトバンやツーリングワゴン等)に旅客を乗せることもできるようになる。
時代に合わせて、無駄なく効率よくできるに越したことはない。これからどんどん宅配便バスは増えていくと思う。
宮崎で始まっている貨客混載バス。「ヒトものバス」。内部の座席の一部にクロネコヤマトの大きな箱が置いてある。